緑化自体はそう難しいことではない。土地を大きくまとめて開発すれば、個々に建替えるよりはるかに大きな緑地が生み出せる。土地をまとめることさえできれば、都市の緑を大幅に増やすことができるのだ。緑化の度合いを示す指標に「緑被率」がある。これは、一定の面積のなかで樹木や草に被われた土地の割合を示す指標である。森ビルの手がけた開発を例にとると、アークヒルズの緑被率は竣工当時で23パーセント、同様に愛宕グリーンヒルズ33パーセント、赤坂溜池タワー28パーセント、元麻布ヒルズ44パーセント、六本木ヒルズ26パーセント、オランダヒルズ22パーセントであった。
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現在の緑被率はもっと高く、いずれのケースも、再開発前よりも現在のほうが緑被率は高くなっている。少し前にアークヒルズの空撮をもとに再計算したら、敷地の37パーセントが緑で覆われていた。約20年で緑被率が14パーセントもアップしたのである。樹木は年々成長する。10年後、20年後にはさらに深く広く緑に覆われているだろう。行政も地球温暖化対策として都市緑化促進策を講じているが、優良な再開発を誘導すれば、都市機能の更新と都市緑化が同時にかなうのである。