欧米では、普通、土地と建物が一体となって評価されることが多い。もちろん土地だけでいくらと評価され、取引されることも多い。しかしその時には、購入者は土地取得と、その後の利用方法を考えた事業計画を持っているはずである。現在のデベロッパーや不動産ファンド、個人投資家のほとんどは、欧米流に利用価値の有無とそれによる収益力を考えて、土地や建物の値踏みをしている。稀には、他人に渡したくないからという理由で、経済性を無視して取得する例もなくはない。日本では、昔から土地は値下がりしないものといわれ、「土地神話」なる言葉があった。そのため、「地方の原野」でも、資産価値が「いくら」といわれ、買った人も多くあった。その後、利用もされず、今も放置されたままになっている。そんな時代も去り、不動産の価値は、その利用価値やそこから上がってくる収益性をもとに決めるという、経済的合理性が重視されるようになった。これも、土地神話から脱却した日本人の意識が変わったことの一つの表れであろう。以前に比べて非常に理解しやすいし、グローバルな評価基準といえる。
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